Mint60の組み立て手順
ゆかりです。
Mint60の組み立て方法を説明します。
もしまだ組み立てに必要な工具を確認していない場合は以下の記事を先に読むことをオススメします。
まず内容物を確認してください。 セットの内容は以下の通りです。
- 基板一式
- ケース一式
- ネジ一式 (スペーサーx20、5mm x 28、8mm x 12 )
- CherryPCBスタビライザー x 5
- ProMicro x 2
- TRRSコネクタ x 2
- ダイオード x 66
- Reset用タクトスイッチ x 2
- ゴム足(大) x 4
- ゴム足(小) x 4
注意
アクリルの板は製造の都合上、穴の部分に端材が残っていたり、紙が事前に剥がれていることがありますが不良品ではないので安心してください。
※なおMint60はアクリルのパーツが細かく、壊れやすくなっています。組み立て後は保護されるので問題ありませんが、組み立て時に折れやすいので気をつけてください。
ダイオードの実装
まず基板表面(Mint60のロゴがない方)を見てください。D1から順番に数字が書いてありますが、これがダイオードをつける場所です。
ダイオードには向きがあるので注意してください。 ダイオードをよく見ると片方が黒くなっています。また基板のダイオードマークは下の方に線が引かれていますので、この向きを合わせてください。Mint60の場合、全てのダイオードの向きは下向きで固定してあるので、ダイオードの黒い方を基板の下向きに設置することになります。
ダイオードはあまり基板面から浮かないように注意してください。先にダイオードだけを曲げて穴に差し込むと綺麗にハマりやすいです。
ダイオードは左が29個、右が37個です。一つでも忘れると後から付けるのが大変なので、D1から数字ごとに順番につけていくことをオススメします。
全て刺し終わったら裏から半田付けを行い、余った針金部分をペンチで切ります。
JP1をショート
1箇所ジャンパするところがあります。 それぞれの基板のTRSコネクタ下にJP1と書かれた部分があるので、この2つのパッドをはんだで繋いでください。 それぞれにはんだを盛って、それから間を繋ぐと上手くいきやすいです。
TRRSコネクタの設置
TRRSコネクタを裏から指して、表からはんだ付けします。
(18.10.14追記) TRRSコネクタのピンが折れかけていて組んでみたら挙動がおかしかったという事例がありました。 ピンが折れていたり、外れているようなものは初期不良として弾くようにはしていますが、怪しそうな場合はテスターでチェックしてみたりしてください。 (追記おわり)
(20.05.23追記) TRRSコネクタの個体差によって最初奥まで差し込みにくいものがあるようです。(一度差し込めばそれ以降は大丈夫です) コネクタをはんだ付けする前に一度TRSケーブルを差し込んでみてください。 奥まで刺さりにくい場合はえいやっと頑張ってください。 (追記おわり)
タクトスイッチの設置
タクトスイッチも裏から指して表からはんだ付けします。
ProMicro用ピンヘッダの実装
ProMicro用のピンヘッダをつけます。傾きやすいので気をつけてください。 ブレッドボードに刺して作業すれば簡単につけられます。
スタビライザの実装
まずスタビライザを5つ組み立てます。 下記ページを参照してください。
次にスタビライザを刺します。 スタビライザの穴は上下で大きさに差があり、それによって方向が変わります。 大きな穴の方に針金が来るように設置します。
まず針金側の突起を大きい方の穴に差し込みます。
次にもう一方の突起を基板に刺すとパチっと固定されます。
この時どちらの突起の爪もしっかり基板の裏に引っかかっていることを確認してください。
なお右手最下段は短いキーと長いキーのレイアウトに自由度があります。 自分のレイアウトに沿って、長いキーの位置にスタビライザを実装してください。
(下記のいずれか。)
キースイッチの準備
次にアクリルマウントプレートと基板にキースイッチをはめていきます。 アクリルの保護紙を外します。 まずアクリルマウントプレート(穴のたくさん空いたもの)にキースイッチをはめていきます。
スターターセットの場合、選んだもの以外の軸が1つずつ入っています。FnキーやEscキーなど適当なキーに使ってみると押し心地の違いが感じられていいかもしれません。
幅広のキーについては基板がないと指す場所がわかりにくいので、正方形の穴にだけ差し込んでいきます。
今回は赤軸を選んだことにして、Fnキーに白軸・Escキーに茶軸をつけてみました。
裏から基板をはめます。全ての端子がちゃんと穴に刺さっているのを確認してください。しっかりささるとこんな感じになります。
次にピンヘッダに挟まれた部分のキーの端子を少し切ります。この上にProMicroを設置するのでショートしないためです。 基板ギリギリで端子を切ってください。そのままでは切りにくい場合、一度外すと切りやすいです。
キースイッチをはんだ付けします。あまり基板が浮かないように少し抑えながらはんだ付けしていきます。
さっき後回しにした幅広のキーのスイッチをつけていきます。表から端子の位置を確認しながら慎重に差し込んでください。 なお右手最下段はレイアウトによってスイッチを指す位置が違うので注意してください。
ProMicroの実装 基板裏側から裏向きになるように差し込んでください。
ケースのサイズがシビアなので、飛び出たピンヘッダを切る必要があります。 ニッパーを使ってピンヘッダを切ってください。 ピンヘッダは太いので強力なニッパでないと危険なことがあります。またすごい勢いで切り取った部分が飛んでいくことがあるので袋の中で作業するなど十分安全に気をつけてください。
(実際はここまでギリギリでなくても大丈夫です。)
切ってからはんだ付けします。
(18.8.19 追記)
下から2行目(ZやNキーの行)は下記の通りLEDを実装するのですが、LEDテープにピンが刺さるとキーボードの挙動がおかしくなることがあるため、この行の突き出したピンは切っておいた方が良いです。
(追記終わり)
LEDの実装
最後にLEDテープをつけます。15個繋がってるので、7つと8つに切り分けます。
8個を右、7個を左に使います。
それぞれ裏から見て基板の右のほうにVCC, LED, GNDという端子があります。
これらをそれぞれLEDの5V, DI, GNDに繋ぎます。
LEDは向きがあるので必ず矢印の根元が端子の方を向くようにしてください。
これではんだ付けは終了です。
ケースの組み立て
全てのアクリルから保護シートを剥がしてください。(折れないように注意してください。) ここからは写真を見ながら進めてください。
この板のそれぞれ下側4つに5mmねじを使って、上からスペーサーを設置します。
次に下の板と、細長いパーツを組み合わせ、8mmねじを使って、上からスペーサーを設置します。
次に余ったパーツを間にはさみ、上下のパーツを8mmねじとスペーサーを使って繋ぎます。
するとこのようにボトムプレートが出来上がります。
後は上からトッププレートを重ね、5mmネジで止めると完成です。